それぞれの地域の良さを感じる二地域住居

hanemura羽村 多計子 さん
岩国市錦町府谷地区と岩国市南岩国町で
二地域居住 8年

(取材年月日 2008(平成20)年10月7日)


▼ 二地域居住を考え始めたきっかけは何ですか?
夫婦の退職期を迎え、これからの第2の人生を今までと違った形で過ごしたいと常々考えていた。夫婦揃って元気な間に、のんびり楽しんでできることをと思い決めた。

▼ この地区を選んだ理由は何ですか?
実父が、人生最後の5年間を錦町の老人ホームでお世話になった。
全く知らない土地で不安だったが、仕事を続けながら毎週通う内に、地域の方々の温かさを肌で感じ、だんだん錦町が好きになっていった。今は失われてしまった幼い頃の懐かしい近所付き合いが残っており、田舎っていいなぁと感じていたところ、偶然新聞で府谷地区の滞在型体験農園施設“グリーンピアやまざと”入居者募集の記事を見たので応募した。実父のことがなかったら、新聞記事を見逃していたかも知れない。

▼ 家族から意見などはありましたか?
子供達はすぐ賛成したが、主人は二地域居住の大変さを心配し、続くはずはないと申込みには慎重だった。

▼ 二地域居住をしてみて現在の暮らしはどうですか?
我が家は南岩国町の賑やかな所にあり便利で、近所付き合いがあまりなく気楽ではあるが、昔ながらの近所付き合いがシニア世代には必要ではないかと感じている。どこまでできるか疑問だが、今後は地域にかかわっていきたいと思うようになった。山の中で冬の澄んだ夜空に見る星は、とてもきれい。

▼ 現在の生活に慣れるまでの苦労話、失敗談等があればお聞かせください。
・何年か前の1月のある日、一人で宿泊し朝 目が覚めて外を見ると一面真っ白だった。車も膝くらいまで積もった雪の中に埋まっており、びっくり仰天した。一夜にしてこんなに変わるとは・・・・生まれて初めての経験だった。雪の中の車の運転は怖くて、急いでタクシーを呼んで、清流線の電車に乗って帰った。
帰って、自宅周辺は全く雪がないのに二度びっくりした。次の日、主人が清流線に乗り車を取りに行ってくれた。
・野菜を作ること
苗の植え付け直後は、訪れる回数を増やして、水やりに気をつけないと枯れてしまう。
1週間に一度のペースだと、植えている野菜より雑草が大きくなり毎回の作業はまず雑草抜きから始まる。真夏は、作業を早朝にしたほうがいい。入居したころは、炎天下での作業の大変さを知らず気分が悪くなってしまった。今になると楽しい思い出である。玉ねぎ、ジャガイモ、サツマイモ、カボチャ、こんにゃくなどは、よくできた。

▼ 地域との関りについて(地域行事への参加状況等)をお聞かせください。
1月 地域の新年会・とんど祭に参加
4月初旬 府谷シバザクラまつりに参加
5月 地区の方に教えていただき、グリーンやまざと5棟共有田の田植えの共同作業に参加
6月中旬 府谷ホタルまつりに参加
9月 稲刈りの共同作業に参加
※昨年は、地元の方々と1泊の研修旅行に行った。

▼ 今後の計画や、挑戦してみたいことがあればお願いします。
・家の近くに畑を借りて自分たちの食べる分だけ作って、いつまでも体を動かしていたい。
・少しパソコンが出来るので、過疎地域の方々にパソコン教室を通して、パソコンの楽しさを知ってもらうお手伝いを続けていきたいと思う。

▼ 二地域居住を考えている方へ一言お願いします。
気負わずに、自分たちのペースを続けることがいいと思います。
地元の方々は、私たちからの声かけを待っていらっしゃいます。わからないことがあったら、なんでも役員の方に相談すると喜んで対応してくださいます。例えば、ほかにも畑を借りたい、苗はどこで買ったらいいか、地元に合う品種・肥料など、長い間の経験に基づいて親切に教えてくださいます。

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