離れて暮らす両親とふるさとを思いUターン

maita舞田 敏和 さん
現在居住地:岩国市錦町野谷
2009(平成21)年 広島県からUターン

(取材年月日 2010(平成22)年2月1日)


▼ UJIターンをする前は何をされていましたか?
勤務先はJA広島市でしたが、自宅地域でのボランティア活動(地区社協事務局等)へは積極的に参加していました。3人の子どもは皆結婚し、動きやすい状況にはありました。

▼ UJIターンを考え始めたきっかけは何ですか?
定年後は郷里へ帰りたいと考えていました。直接的には高齢の母による父の介護が困難になったことで、定年まで2年を残して退職しました。(但し、父は私の退職2週間前に他界しました。)

▼ この地区を選んだ理由は何ですか?
故郷だからです。総じて日本の農村は限界集落から集落崩壊へと危機的な状態にあります。私の出身集落もその例外ではありません。生まれ育った故郷が無くなってゆくことは、誰にとっても身に詰まされる思いに違いありません。故郷を離れているそれぞれの人の立場があり、どうしようもない現実ですが、私の場合帰ることができて幸運だと感じています。

▼ 家族から意見などはありましたか?
内心色々葛藤があったようですが、私が決めるよりも先に妻の方が帰るべきだと言ってくれました。親戚や子どもたちも、この場所に私達が居る方が安心できるとのことでしたが、これからの生活を心配して慎重にするべきとのアドバイスもありました。

▼ UJIターンをしてみて現在の暮らしはどうですか?
ゆったりした気分で暮らせることに満足しています。反面、家族以外に全く人に会わない日も多くあり、やや淋しい思いをすることもあります。又、60歳前の私でもこの地区では超若者であり、皆さんに温かく迎えていただきました。

▼ 現在の生活に慣れるまでの苦労話、失敗談等があればお聞かせください。
困ったことは特にありませんが、所用で広島にでかけた帰りに、長い間の習慣で今は次男夫婦が住んでいる広島の自宅近くまで行ってしまったことです。

▼ 地域との関りについて(地域行事への参加状況等)をお聞かせください。
集落内の人口減と高齢化で、皆さんの努力も限界があり、行事が少なく、又縮小せざるを得ない状況になっています。私の子どものころの賑やかさを思い出せば、やや淋しい思いをしています。伝統行事の継続は大切であり、できることは積極的に取り組んでいきたいと思います。

▼ 今後の計画や、挑戦してみたいことがあればお願いします。
現在は、水稲60aと自家用野菜の栽培をしていますが、販売可能な種目を見つけていきたいと思います。これまでは、「手伝い」の域をでない関わり方だったので、単なる作業に止まっていました。これからは作物の成長をじっくり見たいと思います。

▼ UJIターンを考えている方へ一言お願いします。
J・Iターンの方は、田舎暮らしへのあこがれや、農業への強い情熱があることで問題ないと思います。私の場合は家庭の事情で、やや後ろ向きの動機なので、立派なことは言えません。但し、事情が許すならば、離れて親を気遣うより、思いきって帰ってみることが、精神的な安定を得ることになります。

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