岩国市の紹介

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▼ 概要


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山口県東部、広島県との県境に接しています。2006年、錦川の下流域の旧市域と周辺市町村(岩国市、錦町、美川町、本郷村、美和町、周東町、玖珂町、由宇町)が合併して、現在の岩国市となりました。瀬戸内海沿岸から中国山地の山間部まで、県内では山口市に次いで2番目に広い面積です。
市街及び海岸部は寒暖の差の少ない穏やかな気候です。山間部では寒暖の差は大きくなり、冬季には積雪もみられます。
錦川下流域の市街を離れると、錦川とその支流による清らかな流れに沿って、田畑と森林による豊かな自然が広がります。一方で、市街への車や鉄道によるアクセスも30~60分ほどで到着するなど、生活の利便性も備えています。また、山陽自動車道、新幹線に加えて岩国錦帯橋空港(東京便、沖縄便)の開港により、アクセスも飛躍的に向上しました。2017年にJR岩国駅の駅舎もリニューアルし、市の玄関口としてふさわしい空間をつくるため、駅前広場(東口・西口)の整備工事も行い、2020年7月末に完了しました。
定年退職後に生まれ育った里へUターンする人に加えて近年は、豊かな自然に恵まれた田舎暮らしのために移住する若い世代も増えています。

▼ 歴史


地域には縄文・弥生時代の遺跡が多く出土し、古くから人が暮らしていました。錦川や島田川及びその支流に沿って、集落が形成されました。また、山陽道の要衝として万葉集に歌われるなど、古くから重要な役割りを果たしてきた地域です。
中世には、守護大名・大内氏の統治を受けました。関ヶ原の戦いの後は毛利氏を宗家とする吉川氏がこの地に移封され、江戸時代を通じてこの地を治めてきました。なお、錦川上流域(錦町、美川町、本郷町、美和町の一部)及び周東町は毛利宗家管轄の萩本藩でした。
吉川氏は錦帯橋の創建、干拓による沿岸部の開発等により、現在の地域発展の礎を築きました。また、錦川上流域では、紙漉き業が発展し、萩本藩の経済に重要な役割りを果たしました。なお、年貢の取立てが厳しかったことから、山代一揆と呼ばれる農民一揆が繰り返された地域でもあります。
明治以降、瀬戸内海沿岸は工業地帯が形成され、繊維化学、製紙、石油化学等の工業が発展しました。また、気候等が飛行場に適していることから、昭和に入ると、日本海軍の軍用飛行場が建設され、戦後は米軍岩国基地及び航空自衛隊基地として利用されてきました。
錦川の川上、旧・美川町は江戸期から鉱山が開発され、明治から昭和30年代まで、良質な銅やタングステン等を産出しました。

▼ 経済


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瀬戸内海沿岸部には、帝人、三井化学、日本製紙、東洋紡等の工場・研究所があります。一方、恵まれた自然を利用して農業、林業、漁業(海・川)が現在も行なわれています。また、清らかな水を原料に良質な日本酒を製造する蔵元が5つあり、全国の日本酒ファンの注目を浴びています。
2012年には岩国錦帯橋空港が開港し、東京へのアクセスが飛躍的に向上。岩国へ進出・移転する企業が増える傾向にあります。

▼ 文化・スポーツ


岩国市には、錦帯橋に象徴される城下町としての文化が育ち、大切に保存されています。
錦帯橋は洪水時にも流されることのない橋として、1673年に創建。その後すぐ流失しましたが、翌年には再建され、その後276年間に渡り、流失することのなかった橋です。1950年のキジア台風により流失しましたが、1953年に再建。架替を繰り返しながら、その威容を保ち続けています。これに使われる木組みの技法は国内外から高い評価を得ており、世界遺産への登録に期待が寄せられているところです。
また、茶道、華道、香道、剣道など、城下町ならではの文化が盛んな地域でもあります。
スポーツは、野球、ハンドボール、フェンシング、剣道等が盛んで、全国大会へも駒を進める強豪校も複数あります。野球場、体育館等も各地にあり、日米友好親善を目的とした「愛宕スポーツコンプレックス」は、2017年から野球場エリア「キズナスタジアム」、さらに2018年から競技場エリア「55(ゴーゴー)フィールド」の日米競合使用が開始され、国際色豊かなイベントが開催されています。また、由宇町には広島東洋カープ二軍の本拠地球場もあり、試合開催日には多くのカープファンが応援に訪れています。

▼ 観光・レジャー


shirohebi錦帯橋及びその周辺の城下町を散策する観光が人気です。山頂にある岩国城へはロープウェーを利用し、四季折々の眺望を楽しむことができます。
最近では、「岩国市観光交流所 本家 松がね」や「吉香 鵜の里」、「岩国シロヘビの館」などの観光施設が新設され、ますますにぎやかになっています。
岩国のシロヘビは昭和40年代頃までは、岩国の一部地域に多く生息し、民家などでも見ることのできる身近な存在。人々は神の使いとして崇め大切にしてきました。国の天然記念物として、現在も大切に保護され飼育されています。
錦川の鮎漁も観光資源の一つです。錦帯橋付近では、江戸時代から行なわれていた鵜飼による漁が再現され、屋形船から見学することができます。また、たくさんの鮎釣り愛好家が錦川とその支流での鮎釣りを楽しみます。
錦川上流やその支流、弥栄湖等では、キャンプ、カヌー、ラフティング、沢登等の川にちなんだレジャーを楽しむことができます。また、寂地山、羅漢山、蓮華山、銭壷山他、登山に適した山もたくさんあります。
さらに、定期便により離島に渡れば、瀬戸内海の多島美による眺望と、美しい砂浜での海水浴等を楽しむことができます。

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