人との繋がりが私を変えた

桑名 綾子さん
前住所 東京都渋谷区
取材年月日 2024(令和6)年1月30日


▼ 大都会から田舎町へ
桑名さんは埼玉県出身です。地元の高校を卒業後、就職。14年勤めた後、東京へ引っ越してオーガニックコスメメーカーに再就職しました。田舎とは無縁の生活です。そんな時、当時同居していた宏樹さん(現:夫)が仕事で岩国へ移住することになり、「一緒に来ない?」と誘われ、岩国市南河内にやって来ました。

▼ 東京とのギャップに苦悩
移動手段が少なく、欲しいものもすぐには手に入らない環境に、最初は大きなギャップを感じていました。それに加え、ご近所同士の人間関係にも戸惑いました。
内気な性格の桑名さん。人との距離の近さに慣れることができず、東京へ帰ることも考えたそうです。

▼ 岩国に来て、私が変わった
ご近所付き合いに悩んでいた彼女は、自分の意識を変えることにしました。「南河内の人はあまり敬語を使わなくて、誰でもすぐに友達みたいになっちゃうから、私もそうしてみようと思ったんです」と話します。すると、徐々に相手との心の距離も近くなり、今では色んな人と話すのが楽しいと思うまでになりました。
「人と繋がると良い事がいっぱいあります」と彼女は言います。
「この地域の文化や伝統を教えてもらったり、お野菜をいただくこともあります。近所にしめ縄作りの得意な方がいると友人らに話したら『作ってみたい!』という声があがり、ワークショップを開催しました。そうした人の繋がりは、東京では得られなかったものでした」


▼ 自然療法を広めたい
桑名さんが経営する「ゆるむ薬草店」では、アロマやハーブ、日用品の販売とアロマテラピーサロン、「自然療法クラス」と称した自然素材を使ったワークショップを行っています。


お店のテーマは、“自然療法が日常にある暮らし”。
「ハーブティーを飲んだり、自然由来の石鹸を使ったり、自然療法は手軽に取り入れることができます。だから、もっと多くの人に知ってもらいたい」と目標を語ってくれました。

今、桑名さんは様々な人との繋がりを大切に生活しています。
お店に飾られた写真を見ながら「この人はね、…」と話す姿は、とても楽しそうでした。

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