林業と清流の里 錦町(南部)

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▼ 地域データ (令和4年4月1日現在)


位置/岩国市の北部の山間の里。錦川沿いに集落が広がります。

人口/1,623 世帯数/918
教育/保育園1 小学校1 中学校1 高校1
医療/一般病院1 診療所1 歯科医院2
アクセス情報/岩国市街、周南市街から車で約60分
中国自動車道・六日市ICへ約20分、山陽自動車道・岩国ICへ約40分
JR岩国駅から錦川清流線で錦町駅へ約65分

▼ 歴史


錦川沿いは、縄文晩期から弥生期の遺跡が見つかるなど、古くから人が住んでいた地域です。
平安時代から室町時代にかけて、庄園が営まれ、川の水運を利用して、朝廷へ年貢を納めていた記録が残っています。
また、栄華を極めた平家が、源氏に追い詰められ滅亡。辛うじて生き延びた平家一門はこの山奥(木谷・向畑)にて隠れ住んだと言われています。平家ヶ岳、平家屋敷、馬糞ヶ岳等の地名はそのゆかりです。
江戸時代には紙の原料である楮が盛んに栽培され、ここで作られる紙は品質もよく、「山代紙」として高値で取引されていました。その収益は萩本藩に取り立てられ、長州藩の財政を支え、後の明治維新の礎にもなったと言われています。一方、厳しい年貢に農民は度々、百姓一揆を起こしたということです。
明治に広瀬村となり、1940年には広瀬町、1955年には深須村・高根村と合併して錦町が誕生しました。2006年、岩国市に合併しています。

▼ 自然・レジャー


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錦川周辺には、旧家が残り、明治から昭和の街並みが広がっています。街並み博物館として、懐かしさに癒される散策が楽しめます。また、錦鯉が泳ぐ錦川沿いも人気のスポットです。
山間部には、秋の紅葉が美しい木谷峡があります。春から秋にかけて、沢沿いに散策や渓流釣りを楽しむことができます。
また、地域には準絶滅危惧種の節分草が生息する場所が発見され、生息の西限地とされています。地元の人たちの保護により、毎年、2月、節分の時期には見学会が開催されます。
錦川沿いを走る錦川清流線(錦町駅~川西駅)の車窓からは四季折々の景色を楽しむことができます。また、錦町駅からさらに雙津峡温泉までの6kmを結ぶ「とことこトレイン」も人気です。

▼ 暮らし・買物


昭和20年代には6,000人を超えていた人口は、現在1,700人弱。過疎高齢化が進んでいます。
日常の買物には地域の食品スーパーや広瀬商店街が利用されています。また、周南市への道路が整備され、周南市中心街への買物も増えました。
また、市役所の総合支所、消防署、総合病院等が集まっています。

▼ 交通


岩国市街及び周南市街へ、車で約60分。中国自動車道の六日市ICへは約20分、岩国ICへは約50分弱です。広島市街へは90分です。
錦川清流線の錦町駅からは鉄道によりJR岩国駅まで約65分です。

▼ 産業


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古くから林業・農業の盛んな地域です。良質な木材の産地であると共に、ワサビ、コンニャク等が特産になっています。
また、江戸時代から続く酒蔵があり、銘柄「金雀」は全国の日本酒ファンから高い評価を得ています。
錦川清流線を活用した観光ツアーや、民泊による修学旅行の誘致などが近年、活発に行なわれています。

▼ 育児・教育


保育園は「ひろせ保育園」があります。
小学校は「錦清流小学校」、中学校は「錦中学校」、高校は「県立岩国高等学校 広瀬分校」があります。

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