▼ 地域データ (令和6年4月1日現在)
位置/下畑川・生見川・渋前川・小瀬川の流域に位置し、弥栄湖・山代湖・真珠湖、三つのダム湖を有します。岩国市の北東部に位置し、広島県と接しており、岩国市の中心部及び大竹市、広島市にも通勤・通学圏内で都市部へのアクセスが便利な「ほどよく田舎」です。
面積/127.53k㎡ 人口/3,298 世帯数/1,751
教育/こども園1、小学校1 中学校1 高校1
医療/一般病院2、歯科医院1
アクセス情報/ 岩国市街から車で約45分
大竹市街から車で約25分
山陽自動車道・岩国IC、大竹IC、ともに約25分
JR岩国駅からバスで約60分
▼ 歴史
地域の北部には縄文時代の遺跡があり、古くから人が暮らしていたと考えられます。戦国時代には大内氏が安芸へ侵入する際の重要な経路とされ、秋掛という地名は、「安芸に駆ける」が由来という説があります。
江戸期に入ると、秋掛など地域の北側は萩本藩となり、坂上など南側は岩国藩の領地になりました。岩国藩の渋前には、毎月3回、市が立ち、養蚕の桑、紙漉きの楮、茶などが集まり、取引されていたということです。 江戸末期には、岩国藩主・吉川経幹がこの地に立ち寄り、村々の荒廃に驚き、安芸との国境であるこの地の復興を急務と考え、撫育方(代官)を置きました。撫育方・玉乃東平(世覆)は紙漉きや茶等を奨励し地域の発展に尽くすと共に、第2次長州出兵時には、北門団(農民兵)を組織し、長州の勝利に貢献しました。
特産の岸根ぐりは明治の初頭には栽培が盛んになり、大正期には全国品種調査会により、最優秀品種の評価を得て、栽培は益々盛んになりました。
秋中村、賀見畑村、坂上村が合併し、1956年より美和町。1984年には生見川ダム(山代湖)、1991年には弥栄ダム(弥栄湖)が完成しました。特に弥栄ダムは岩国市・大竹市とその周辺の利水に重要な役割を果たしています。
2006年に岩国市に合併しました。
▼ 自然・レジャー
4つの川に沿って開けた谷間と盆地状の平地からなる緑豊かな地域です。弥栄湖はダム湖百選にも選ばれた美しい湖で約3,500本の桜が植樹されており、春には美しい桜の花見が楽しめます。周辺には、観光拠点であるレイクプラザやさか(レストラン、特産品販売など)を中心にキャンプ場、パークゴルフ場、テニス場、ダム敷地を利用した公園などのレジャー施設も整備されています。また、弥栄湖はバス釣りの国内最高峰トーナメントの開催地としても知られる有数のバス釣りスポットで、釣りやアウトレジャーを楽しむためのレンタルボートも設置しています。
特産品は、大きくて美味しいと評判の岸根ぐりが有名です。秋には観光栗園が開園され、多くの人で賑わいます。
▼ 暮らし・買物
昭和40年代には8,000人弱あった人口は現在、およそ半分です。主に北部において過疎・高齢化が進行しています。一方、大竹市へのアクセスが良く、南部には団地やベッドタウンが形成されています。
日常の買物は中心地にある食品スーパーやホームセンター、コンビニエンスストアなどが利用されています。また、大竹市までは車で約25分で行くことができ、そこには大型商業施設もあります。
町の中心部には、市役所の総合支所、郵便局、文化会館、図書館、駐在所、高等学校、消防署(出張所)、一般病院、民間商業施設が集中しており小さな拠点となっています。
▼ 交通
車を利用して岩国市街、大竹市街へ行く他、生活交通バスがJR岩国駅まで一日4往復(日祝は2往復)、JR大竹駅までは6往復(土日祝は4往復)しています。 また、美和町内では生活交通バス5路線と美和病院線(曜日ごとに異なるルートで運行)が運行しています。
▼ 産業
古くから農業の盛んな地域で「ほ場整備」が全域で実施されており、良質な米が生産されています。特産品は「岸根ぐり」で観光栗園や6次産業化に取り組んでいる企業や農事組合法人もあり注目を集めています。また、地域には養蜂業者があり、良質な蜜が生産されています。
▼ 育児・教育
こども園は「さかうえこども園」、小学校は「美和小学校」、中学校は「美和中学校」があります。 高校は「県立岩国高等学校 坂上分校」があります。
▼その他の情報
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