初めての農業に夢中

hirokane弘兼 信哉さん、 千代 さん
2013(平成25)年4月 西日本各地を転勤し、最後は北九州小倉市からUターン

(取材年月日 2014(平成26)年6月16日)


▼ UJIターンをする前は何をされていましたか?
会社員をしていました。新潟に本社のあるお菓子の会社「ブルボン」に大学を卒業後就職しました。以来、営業部門で西日本地区を担当し、名古屋、大阪、四国徳島、九州小倉など8ケ所を経験し、各町の良さなどを経験させてもらいました。いわゆる転勤族でした。

▼ UJIターンを考え始めたきっかけは何ですか?
一年半前に父親が亡くなり、母も高齢で、いずれは故郷に帰ろうと考えていました。
定年まで一年あったが、早期退職を選択してUターンをしました。

▼ この地区を選んだ理由は何ですか?
生まれた故郷なので。

▼ 家族から意見などはありましたか?
妻は広島生まれで、反対すると思ったが、別に問題はないとの返事でした。

▼ UJIターンをしてみて現在の暮らしはどうですか?
昨年4月から故郷に戻り、一年目からインターネットで調べたり、近所の人に教わったりして、約30種類ほどの野菜作りに挑戦・熱中いたしました。やってみますと、この土地に適した野菜なども、少しは判ってきたような気がしました。「府谷グリーン山里会」には親の代からの会員なので、そのまま引き継ぐ形で入会し、地域の仕事なども準備段階から関わり、結構忙しい日々を過ごしています。

▼ 現在の生活に慣れるまでの苦労話、失敗談等があればお聞かせください。
曜日の感覚がなくなり、農業に予想以上熱中しました。4月に戻りすぐに取り掛かり、気がついたら秋の11月、軽いギックリ腰になり、1年を通じての自分の体調管理の大切さを痛感いたしました。長く、楽しく続けるには、もっと余裕を持って、のんびりやることも必要と思いました。

▼ 地域との関りについて(地域行事への参加状況等)をお聞かせください。
地域の行事にはほとんど参加しています。
2014(平成26)年4月に府谷を紹介するホームページ「府谷山里会ホームページ」を立ち上げました。
営業で、お客様へのプレゼンテーションをしていましたので、この経験がふるさとに活かせたようでした。故郷は4月には「芝桜まつり」、6月には「ほたるまつり」が行われ、地域以外からも大勢の方が来ていただき、にぎやかに、大忙しの時期となります。また、地域には5棟のログハウスも地域外の方が利用できる設備としてもっています。
http://funotani.sakura.ne.jp/

▼ 今後の計画や、挑戦してみたいことがあればお願いします。
野菜作を、現在30種類作っていますが、さらに種類を増やしたいし、この地に合ったものを探したいと思います。また、米作りにも挑戦してみたいとも思っています。
立ち上げたホームページを活用して地域の行事の活性化を図っていきたいと思っています。
将来的には、地域の物産をネット販売できるようにも挑戦していきたいとも思っています。

▼ UJIターンを考えている方へ一言お願いします。
生活をするための最低限の経済的な裏づけは必要と思います。少しは余裕がないと思い描く生活ができないと思います。
物質的には都会に比べて、あらゆる面で不便にはなりますが、現在では情報収集や通信販売をネットで活用することも多いので、インターネットの知識が少しあれば田舎暮らしには便利だと思います。また、田舎のよいところは、地元で採れた野菜をはじめ自然の恵み、きれいな水と空気、環境は豊富に手に入ります。転勤族で各地を回って来ましたが、九州小倉は魚がおいしく大変懐かしく感じられます。故郷では最近、いのししの肉が結構豊富で美味しいようです。

関連情報