温泉と神楽の山里 錦町(北部)

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▼ 地域データ (令和4年4月1日)


位置/岩国市の最北地。島根県、広島県との県境に位置。
岩国市錦町の宇佐、宇佐郷、大原、深川、須川。

人口/658 世帯数/403
教育/保育園0(平成28年3月末で閉園) 小学校1
医療/診療所1
アクセス情報/岩国市街、周南市街から車で約75分
中国自動車道・六日市ICへ約20分、山陽自動車道・岩国ICへ約55分
JR岩国駅から錦川清流線で錦町駅へ約65分、ここからバスに乗り継ぎ

▼ 歴史


広島県と島根県の県境近く、山口県最高峰の寂地山(1,337m)等の山々に囲まれ、宇佐川流域に形成された集落です。旧石器・縄文時代の遺跡が存在していることから、古代より人が住んでいました。
平安時代から室町時代にかけては庄園が営まれ、朝廷へ年貢を納めていたという記録が残されています。
さらに、江戸時代には紙の原料である楮が栽培され、ここで作られる紙は品質もよく、「山代和紙」として高値で取引されていました。その収益は萩本藩に取り立てられ、長州藩の財政を支え、後の明治維新の礎にもなったと言われています。一方、厳しい年貢に農民は度々、百姓一揆を起こしたということです。
1955年に深須村・高根村と南部の広瀬町が合併して錦町になりました。2006年、岩国市に合併しています。

▼ 文化


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神楽舞が盛んです。向峠神楽団、上沼田神楽団は各地で舞を披露するなど、活発な活動を展開しています。これを目当てにこの地を訪れたり、UJIターンする人もいます。

▼ 自然・レジャー


中国山地の急峻な山に囲まれ、清流・宇佐川沿いに集落が点在する。とても自然豊かな地域です。
寂地山(1,337m)には、西中国山地国定公園の三大渓谷の一つ、寂地峡があり、幾つもの滝が連なります。特に「五竜の滝」は日本の滝百選にも選ばれています。このような渓谷を舞台に沢登りなどを楽しむことができます。
中央を流れる宇佐川は、日本一美味しい鮎が獲れるとの評価を受けたことがあり、シーズンにはたくさんの鮎釣り客で賑わいます。
また、この地域には二つの温泉があります。共に天然ラドンを含み、湯治湯としての高い評価を受けています。

▼ 暮らし・買物


高齢化率が高く、独居の高齢者も多く暮らす地域です。田畑での稲作や野菜作り、川での漁等による自給自足的な営みが残り、住民相互が助け合って暮らしています。
日常の買物は地域に点在する小規模な商店か、車で20~40分の錦町広瀬にある食品スーパー等へ出かけます。コープの配達を利用する方もあります。コンビニエンスストアはありません。

▼ 交通


岩国市街及び周南市街へ、車で約75分。中国自動車道の六日市ICへは約20分、岩国ICへは約55分です。広島市街へは約90分です。
錦川清流線の錦町駅へはバスが運行されています。錦町駅からはJR岩国駅まで約65分です。

▼ 産業


農業・林業が営まれています。農業は稲作のほか、ワサビ、コンニャクの栽培が盛んで、この地域の特産になっています。また、川魚イワナ・アマゴの養殖も行なわれています。
深谷峡温泉と雙津峡温泉では、それぞれ山・川の幸と温泉を提供しており、また深谷峡温泉では宿泊も可能です。

▼ 育児・教育


小学校は宇佐郷地区に「宇佐川小学校」があります。中学校は広瀬地区(錦町南部)に「錦中学校」があります。

▼ Photoギャラリー


暮らしマップ


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